「ゼミでの経験が社会に出ていつの間にか活かされている」



---ゼミ生活
当時ぼくが稲増ゼミを選んだ理由は、社会学部で稲増ゼミを知らないのは僕だけというくらい有名なゼミだったから。稲増ゼミは当時から面白いと評判だったし、どうせやるなら楽しいことがしたかったんだ。でも最終的には「稲増」という珍しい苗字に惹かれたんだけどね(笑)

ゼミ活動は毎日が楽しかった。一人暮らしの僕の家にみんなが押しかけて、一緒に編集作業したり、遠くまでロケに行ったりね。今とは違って、デジカメもないし、カメラは高級品!学生が気軽に使えるものではないから、とにかく毎日が新鮮だったよ!
3年生のときはゼミ長もやらせてもらって、すごく充実した時間が過ごせた。ゼミ活動は大学生活そのものだね!


---稲増先生の魅力
当時は稲増先生とゼミ生との年齢も近く、先生が25人目のゼミ生みたいだった(4期生は男女12名ずつの24名)。
ゼミ合宿以外に、有志を募って一緒に冬のスキー合宿に行ったこともあったよ。先生というより、先輩・アニキという存在だったね!携帯もない時代で、家の電話で1時間も2時間も、ゼミ生一人ひとりの相談にのってくれたりもした。ふつう、そこまでしてくれる人っていないと思う。卒業してからも先生にはお世話になっている。
昔も今も先生には感謝しているよ。先生を一言でたとえるなら…俺の人生の責任者ってところかな!


---就職活動
僕が就職活動をしていたのはちょうどバブルのころだったから、周りの友人たちは大企業からバンバン内定をもらっていた。ちなみに僕は4年の夏の時点でまだ就職先が決まってなかったんだ(笑) 
ゼミ生でも僕が一番遅かったね。就職試験を受けたのはアナウンサーだけだった。北は北海道から、南は九州・鹿児島まで33社受けて、4年の夏が終わるころにやっと鹿児島放送から内定をもらったんだ。
連戦連敗が続く中、僕を励ましてくれたのはゼミ生であり、稲増先生だった。「鹿児島放送もダメだったら一緒に就職課に行ってお願いしてあげるから」と先生に言われたら気が楽になってね、それが良い方向に進んだね!


---卒業、その後
鹿児島放送で3年間勤めて、そのあとフジテレビのリポーター募集で採用された。経験者のみ150名の中から僕1人が採用されてね。鹿児島放送を辞めて、退路を断ってきたのが良かったのかも!
人生には3回大きな勝負があるといわれるけれど、1回目はこのときだったのかな。がけっぷちだったこのときも稲増先生に「君のキャラクターなら大丈夫!」と励まされたんだ。
もし落ちていたらどうしていたんだろう…たぶん旅行会社に勤めていたと思うよ!中学生のときからなりたいと思っていたからね(笑)


---これまでを振り返って・・
稲増ゼミや稲増先生に出会っていなかったら今の僕は存在しなかったと思う。もともとアナウンサーになろうなんて思っていなかったからね。
2年の冬に先生と仲間とスキーに行ったとき、先生から「明石家さんまより面白い!大村君の時代がきっと来る!」と言われたんだ。僕はまだその時代が来ていないと思うんだけどね(笑)
 僕は稲増ゼミで「チームワークの大切さ」を教えてもらったと思う。ゼミに入る前まで僕は完全な単独行動主義で、オートバイで日本一周していたし、団体競技の部活動(野球やサッカー)には所属していなかったんだ。 
この仕事を始めて「仕事で個人はあり得ないな」とすごく感じる。出演者である僕はみんなの代表者に過ぎないんだ。カメラマンがいて、音声さんがいて、マネージャーがいて、運転手さんがいる。
みんなのおかげで僕は仕事ができているんだよね。 「大村と一緒に仕事ができてよかった」と思ってもらえるように、毎日一生懸命がんばっているんだ!


---みんなへのメッセージ
稲増ゼミでの活動はあっという間に過ぎていく。だけどそのあっという間の活動が社会に出ていつの間にか活かされているんだ!だから、自信を持ってゼミ活動を楽しんでほしい!
 また、これからゼミを選ぶみんな、そして法政大学を目指す高校生は、チャンスだと思って飛び込んできてください!僕の30期下までは面倒を見ます!!がんばって!




 今回、21期生の剱持と波照間でおじゃまさせていただきました。文化放送のロビーにはハイテンションな大村さん。私たちの緊張も一気に吹っ飛び、約1時間のインタビューがあっという間に過ぎてしまいました。
軽快なトークに魅了され、危うく仕事を忘れるところでした。取材前、テレビの中の人だと思っていた大村さんが、たった1時間で面白いお兄さんに大変身。大村正樹の時代が来るのもそう遠くはない…。

 今回、インタビューに応じてくださった大村正樹さん、ならびに関係者の皆さん、また場所を提供してくださった文化放送の皆さん、ありがとうございました。



【聞き手】 稲増ゼミ21期  剱持雄治 波照間隆大
【筆】 剱持雄治

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